【映像制作】インターレースとプログレッシブの違いについて解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
記事の説明画像

映像の表示方法にインターレースとプログレッシブがあるのはご存知でしょうか。
この記事はインターレース(Interlaced)とプログレッシブ(Progressive)の違いについて記載しています。

インターレース(Interlacing)とは

インターレース(Interlacing)は、映像や画像の表示方法の一つです。インターレースでは、画像を2つのフィールドに分割し、交互に表示します。

具体的には、最初のフィールドには奇数行(1行目、3行目、5行目など)が、次のフィールドには偶数行(2行目、4行目、6行目など)が順番に表示されます。
つまり、奇数行のフィールドと偶数行のフィールドが順番に交互に表示されされます。

この方法は、アナログテレビや一部のビデオ信号において主に使用されていたようです。
インターレースの利点は、映像をより少ないデータ量で伝送または記録できることです。
一方、デメリットとしては、高速な動きや細かいディテールが含まれる映像では、画像の品質が低下したり、水平方向の走査線(インターレースアーチファクト)が現れることがあると言われております。

プログレッシブ(Progressive)とは

プログレッシブ(Progressive)も映像や画像の表示方法の一つですが、プログレッシブ表示では映像(画像)をを連続したフレームとして表示します。

具体的には、映像(画像)が水平方向の行を順番に表示していきます。
最初の行から最後の行まで順番に表示され、その後に次のフレームが表示されます。
この方法により、映像は滑らかで自然な動きを持ち、細かいディテールもより鮮明に表示されます。

プログレッシブ表示は、主にデジタル映像技術において使用されています。デジタルビデオ、デジタルテレビ、DVD、ブルーレイディスク、インターネットストリーミングなど、多くのメディアがプログレッシブ表示を採用しています。

プログレッシブの利点は、高品質な映像と視聴体験を提供することです。フレーム単位で連続的に表示されるため、動きが滑らかで鮮明に表現されます。また、プログレッシブはインターレースのような走査線アーチファクトがないため、映像の品質が向上します。

現在の主流はインターレース(Interlacing)?プログレッシブ(Progressive)?

現代のテレビやモニターは、主にプログレッシブ表示に対応しています。
デジタル放送や高解像度の映像コンテンツでは、現在はプログレッシブ方式が一般的に使用されています。

現代のデジタル映像技術では、プログレッシブ(Progressive)表示が主流となっており、インターレースは徐々に使用されなくなっています。プログレッシブ表示では、画像がフレーム単位で連続的に表示されるため、滑らかでクリアな映像が得られます。

ただし、一部の既存のアナログ映像やレガシーシステムでは、引き続きインターレース方式が使用されているものもあります。

インターレース(Interlacing)は使われなくなってきていますが、映像をより少ないデータ量で伝送できるメリットがあります。
プログレッシブ(Progressive)は、滑らかでクリアな映像が得られます。
映像のクオリティを求めるのならプログレッシブ(Progressive)を利用しましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る